QUALITY住まい設計工房の家づくり
パッシブデザイン
「パッシブデザイン」を旨とする
パッシブは本来、受動を意味します。
住宅でのパッシブデザインとは自然と共存する住宅建築そのものの設計と考えています。
自然の恵み、太陽や風を享受できる住まいです。
以前よりも自然環境は厳しくなっているのは確かです。
それでも、心地よい風は住まいに招き入れ、陽だまりの暖かさも欲しい。
リビングを不用意に広くするよりも少し庭をつくり「一本の木」を植えるだけでも、優しい風は生まれるもの。
太陽光発電などの自然エネルギーを利用する設備を否定はしませんが、能動的に自然を利用するアクティブデザインのカテゴリです。
弊社はパッシブデザインを中心に据えて、アクティブな設備とのバランスを取ることを大切にしています。
土地の環境を読み解き、風の吹く方向を観察し、ウィンドウキャッチなど考慮した窓の配置を考え抜く。
庇(ひさし)により夏の日差しは遮り、冬の光を考察して陽だまりを室内に招きます。
勘と経験と環境考察ソフトを駆使し、一邸一邸その環境にあったパッシブデザインをしています。
開けばパッシブ、閉じれば高性能。
注文住宅はセミオーダーではなくフルオーダー
よく注文住宅という言葉は使われます。
本当の注文住宅はフルオーダーであるべきだと思います。
決まった標準仕様が存在したり(弊社にも基準はありますが、標準仕様という概念はありません)、どのスタイルから選びましょうか?
ではなくそのご家族のためだけに一から考えるのが注文住宅です。
性能、構造、設備、デザイン、コストバランスを考慮しながら一生懸命考える。
ブームにも乗らないこと。30年間住宅業界にいますといろいろ見えてきます。住宅もファッションと一緒でブームがあります。
豪華な設備、対シックハウス、オール電化、太陽光発電など。
どれも既存のものや数値に表しやすいもの、すなわち売りやすいものです。
ブームになっているものをパズルのように組み合わせるのではなく、本質的に必要なものを見極めていくこと、それがフルオーダーの注文住宅の良さといえます。
ミニマリズムと研ぎ澄ませる感覚と
住居を設計する際、まず必要最低限を考えるようにおすすめします。
装飾やディテールにおいて線、ラインを少なくするように心がけ、削ぎ落としていくと見えてくる美しさ、潔さがあります。
住まいは進化した巣の姿でもあるので、人間という動物が本能的な居場所とできるような快適空間を実現する為、感覚を研ぎ澄ませることが、設計士・施工する職人・住む人の全員に必要だと考えています。