住まいの哲学イメージ

PHILOSOPHY住まいの哲学

京都の家京町家の伝統と美に学ぶ

京町家イメージ

古き良き京町家から現代の「京都の住まい」まで

京都の家づくりは全国的にも類を見ないほど特殊です。
百年以上前から受け継がれる京町家の隣に近代的なモダン建築が建っているなど、古さと新しさが混在する街並みの中で、どのような家が「京都らしい家」と言えるのでしょうか?

住まい設計工房はこれまで京町家のリフォームやリノベーションを数多く手掛けてきました。
京町家から多くのことを学び、その経験が新築の戸建住宅にも活かされています。

京町家イメージ

暑さと寒さは京都の大敵

例えば自然との向き合い方。夏の暑さと冬の寒さが厳しい京都では、住まいの寒暖対策が必須です。
夏の暑さ対策のために走り庭を思わせる土間空間を再現したり、冬の寒さ対策としては現代的な暖房器具を導入したりするなど、ケース・バイ・ケースで京町家の魅力を引き出す工夫をしています。

京町家イメージ

家の中でも「京都」を感じていたい

また、嵐山や鴨川、五山の送り火など、魅力あふれる景観の多い京都では、家から見える景色も住宅の重要な付加価値のひとつです。
「リビングのソファに座ったときに、子どもの目線の高さでも嵐山が見えること」。
そんなことにまでこだわって建てられている住宅が他の地域にあるでしょうか?

京町家イメージ

「隠しながら見える」が京都の美学

虫籠窓や格子など、京都の家には外の気配を感じつつも家の中のプライバシーをしっかり守るための工夫がたくさんあります。
商売が盛んで人の往来が多かった都ならではの知恵でしょう。
住まい設計工房の家でも、目隠ししながら外の気配を感じられる小窓付きのファサードなど、京都らしさを感じさせるデザインを随所に採用しています。

京町家でもSE構法が使える?

町家改修の目的のひとつに耐震補強を挙げる方も少なくありません。
住まい設計工房が新築の戸建住宅で標準採用している「耐震構法SE構法」は木造住宅のための耐震構造技術ですが、建物の基礎部分を保持するリノベーションでは使えません。
その代わりに、SE構法の技術を転用して家の一部を高い耐震空間にする『木質耐震シェルター70K』の導入など、京町家に強い住まい設計工房では様々な提案ができます。
「古い町家だから・・・」とあきらめずに、ぜひお気軽にご相談ください。

京都の家についてよくある質問

京町家でも耐震工事ができますか?
はい、可能です。ただし建物の構造自体を変えてしまうと実質的に建て替えになってしまうため、リノベーションの場合は部分的な耐震補強工事となります。構造の補強が難しい場合には、SE構法による「耐震シェルター」を使って既存の建物の内側に耐震構造を組み込み、家の中に安全なスペースを確保するという方法もあります。
京町家でも水回りや設備を新しくできますか?
はい、できます。住まい設計工房の「リ・町家」では、町家らしい外観や雰囲気は残しつつ、家の中は現代的で快適な空間にすることができます。内外ともに、どこまで町家らしさを残すかはお客様のご要望次第です。「町家=不便な暮らしでも仕方ない」という先入観を捨てて、まずは通常のリノベーションと同様に自由な発想でご要望をお聞かせください。
京都は景観条例などの制約が多いと聞きましたが・・・。
京都市の場合、すべてのエリアで共通の「共通基準」と、エリアによって異なる「地区別基準」、さらに建築条件によって異なる「規模別基準」が定められています。有名なところでは、外壁の色や屋根の形、建物の高さなどに細かい基準が設けられており、外観のデザインは多少制限されますが、住まい設計工房にはこれまでに京都で培った数多くのノウハウがあります。条例を遵守しつつ、妥協のないデザインを提案します。