担当 津村洋子
2021年竣工
土地の持っているポテンシャルを最大限に引き出すのが建築の役割。こちらのお宅では、くの字型の変形敷地に、素直にくの字型の建物を建てました。そのおかげで、奥には中庭をつくることができ、京都らしく、間口は狭いが奥に広く開放的な空間住宅です。
キッチンからサニタリーへと続くシームレスな間取りは、スムーズな家事動線を実現し、暮らしの中の小さなストレスを軽減してくれます。
構造はもちろん耐震構法SE構法。SE構法と言うと、スパンの長い大空間に適した構法だと思われがちですが、実は狭小地や変形地などの限られたスペースを有効活用するために無くてはならない存在なのです。1階部分が丈夫な構造によって支えられていることで、2階部分をせり出して、居室を増やすことができました。1階はLDKと駐車スペース、寝室や子ども部屋は2階に、と割り切った設計で、延床面積も十分に確保できました。