町家リノベ検討者をたくさんお連れしているM様のお家の見学会を終日開催。町家を蘇らせる設計施工にはいくつか大切なポイントがありますが、それが反映されたのが黒いタイルの家です。
京町家リノベの際のポイント
- 断熱や耐震の性能の向上
今以上、必要充分を求める。サッシだけは必ず入れ替えて断熱性能を高めて置くことか大切です。 - 柱や梁を大らかに残す既存の躯体活用
「町家は元の姿に戻りたがっている」。
スケルトン状態にして躯体の状態を正確に把握し、どこまでを残し、どこを補強するか。その町家にとっての原点回帰となる設計を心がけて進めます。 - 土間空間を現代に取り戻す
これも元の形に戻りたがっている京町家の原点回帰です。M様邸では、玄関からプロ仕様のキッチンまでをぐるり繋げた土間空間となりました。非日常間と使い勝手の融合。 - 中庭の活用
町家に備わっていることの多い中庭の機能を取り戻すこと。必要な光を余すことなく取り込み、風を使いこなし、出来るだけ夏は涼しく冬暖かい住まいを目指して参ります。 - スパイスとしての簾や建具
現代住宅の機能性を盛り込みながらも町家の世界観を守る工夫が豊かな暮らしを生みます
原点回帰する町家ににお施主様が潜在的に望む未来のライフスタイルを重ねることで、新しい命を吹き込むことにつながっていきます。
家にも心がある。
だから家にも喜んで頂きたいのです。
こんな人に来て欲しい
- 町家の風情がとても好きな人
- 新築に立て替えると建ぺい率などで住空間が小さくなるからリノベで工夫したい人
M様邸は、料理人の旦那様が腕を振るうプロ仕様の土間キッチンと、緑と吹き抜けが開放的なリビングのくつろぎスペース、梁があらわなダイナミックな寝室や、勾配天井を活かした隠れ家のような書斎などなど、お写真から感じ取って頂き、当日はリアルな暮らしぶりを体感ください。